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☆年に1度解禁!アールデコ様式建築の館内撮影*東京都庭園美術館 その1

東京都港区白金台にある都立美術館「東京都庭園美術館」
香淳皇后(昭和天皇の皇后)の叔父にあたる朝香宮鳩彦王が、パリ遊学後2年をかけて建設し
1947年の皇籍離脱まで暮らした邸宅を利用した美術館で
その後、外務大臣公邸や迎賓館、某ホテルの本社などに使用され
1981年に東京都に売却され、1983年に都立美術館の一つとして一般公開されるようになった
由緒正しきお屋敷。現在も旧朝香宮邸という名でも呼ばれています

その特徴は、当時流行のアール・デコ様式の粋を尽くした瀟洒な建物である事
アール・デコ様式の個人住宅は世界中に存在しますが、その中でもこの旧朝香宮邸は質が高く
保全状態が良いと言われています
2015年に国の重要文化財に指定された、貴重な歴史的建築物なのです

もうあまりにも有名な美術館なので、ファンも多く、今更説明する必要もないのですが
その美術館が、通常は館内の撮影がNGなのが、建物の公開企画展の際に、撮影する事が許されています
このチャンスを逃すまいと、久し振りカメラ片手に行ってきました

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東京都庭園美術館
東京都港区白金台5丁目21−9
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
入館料: 展覧会によって異なります
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

そして現在開催している企画展が
1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと
会期:2019年7月20日(土)– 9月23日(月・祝)

今回は、室内を構成する要素―木材や石材、タイル、壁紙、家具など―に焦点を当て
その素材や技法、携わった職人や企業について紹介されています

それではエントランスからご紹介していきましょう

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私が行ったのは、夏休み期間中の金曜日に開催している
開館時間を21時まで延長する「サマーナイトミュージアム」の日だったので、夜間撮影です
その為、少々暗かったり、色が悪かったしていますが、ご了承を
(カメラが古いんですよね←言い訳)

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玄関ポーチは三方の開口部が半円アーチを成していて
外観からはさほどアールデコを感じないかもしれません

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しかし玄関に入ると、一気に世界が変わります

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正面のガラスレリーフ扉は、フランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品の女神のレリーフ
アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した作家で、そのラリックが自ら
この屋敷の為にデザインしたものだそうです

館内にはそのラリックによる作品や装飾がたくさんあります

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玄関にたくさんの人がいた為、全体像が撮れなかったのですが
床全面は、細かい天然石のモザイクで造られています

これらのプロローグだけで、この建物がどんなに贅沢に造られているか、想像できますね

チケット売り場を通って、大広間に入ります

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ここで目を引くのは、やはり天井の照明

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格子縁のなかに40個の半円球の照明が規則正しく配置されています
壁面にウォールナット材を使用。鏡と大理石の暖炉もあります

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アンリ・ラパンによる「サント=ヴィクトワール山麓 2人の子どものいるプロヴァンス地方の風景」
画家、室内装飾家、デザイナーでもあるアンリ・ラパンは、この美術館の
大広間、大客室、小客室、次室、大食堂、殿下書斎および居間の全7室の内装デザインを手がけています

大広間の左手には、この屋敷のシンボル的存在ともいえる物が

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アンリ・ラパンのデザインで白色のセーヴル製のかなり大きなオブジェ「香水塔」
水が流れる仕組みになっていて、上の照明部分に香水をたらし、照明の熱で室内に香りを漂わせたそうです

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実はこの美術館、2011年から3年間の大掛かりな改修工事が入りました
その最大の目的が、この「香水塔」についてしまったひびや傷を修復し蘇らせる事でもあったようで
3Dデータを元に「香水塔」の構造や知られざる技法の調査が行われました

この部屋の左手にある、小さな部屋・小客室

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四方の壁に描かれている、淡い緑色の落ちついた色調で森と川の風景は
やはりアンリ・ラパンによるもの

ラジエーターカバーも素敵ですね
各部屋のラジエーターカバーにもそれぞれに異なる、意匠の装飾がほどこされていて面白いです

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大理石の暖炉の上にあった作品
ロイヤルコペンハーゲンの「三羽揃いのペンギン」
夫妻がフランスから帰国の折に、持ち帰った陶器だそうです

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香水塔の部屋の右手にあるのが、大客室
宮邸のなかでも最もアール・デコの粋が集められていると言われ、その豪華さには目を見張るものがあります

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ルネ・ラリック作のシャンデリア、アンリ・ラパン作の木製ボードに描かれた壁画
レイモン・シュブ作のタンパン装飾、マックス・アングラン作のエッチングガラスを嵌めこんだ扉や
暖炉のレジスター装飾
などなど
とにかく見所たっぷり

人が多くて、部屋全体の写真が撮れなかったので、以前に撮ったものを紹介します

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昼間だと外からの明かりが部屋いっぱいに差し込み、とても開放的な雰囲気がわかりますね

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大広間へ繋がる、ガラスの扉は
レイモン・シュブによる、上部の鉄製のタンバン装飾(半円形の部分)と
マックス・アングランによる、エッチングガラスのパネルを合わせたもの
なんて贅沢なんでしょう

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更に進んで行くとあるのが、大食堂
ここも凄い

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来客時の会食用に使用された部屋で、大きく円形を描く窓は、庭園に張りだしています

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窓の下のラジエーターカバーには魚貝がデザイン

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食堂らしく、果物をデザインしたルネ・ラリックの照明

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レオン・ブランショ作の植物文様の壁面のレリーフ
なんとこのレリーフ、コンクリート製でフランスから送られてきたのですが
到着時にヒビが入っていた為、日本で型を取り石膏で作り直し、銀灰色の塗装が施されたのだそうです

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この美しい黒のサイドボードと、テーブルや椅子、肘掛け椅子はレイモン・シュブによるもの

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サイドボードの上にあったのが、ルネ・ラリック作の燭台「トウキョウ」

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大理石の暖炉の上の壁画は、アンリ・ラパンの作で、赤いパーゴラ(つる棚)と泉が油彩で描かれています

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大食堂のお隣には、小食堂があり、朝香宮一家の日常の食事に使用されました
西洋スタイルの朝香宮邸の中にあって珍しく、全体に和の要素が取り入れられた部屋で
天井は杉の柾板まさいたが使用され、床の間も設けられています

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建物の中央にある第一階段で、2階にあがります

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1階の客間から2階の家族の居室へ通じるもので、この階段もまた非常に魅力的

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階段のステップ、腰壁、手摺りには外国製の3種類の大理石が用いられ
手摺りのデザインはアール・デコの特徴であるジグザグのラインが強調されています



2階のご紹介は次回に続く・・・

東京都庭園美術館 旧朝香宮邸 朝香宮鳩彦王 重要文化財 アール・デコ様式 サマーナイトミュージアム 
ルネラリック アンリラパン



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