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☆「野蛮と洗練・加守田章二の陶芸」*@菊池寛実記念・智美術館

現代陶芸の新しい分野に挑戦し、戦後の日本陶芸のレジェンド的存在と言われ
しかし、50歳を目前に亡くなった夭逝の陶芸家・加守田章二氏
その作品展が虎ノ門にある、菊池寛実記念・智美術館で開催されているので
観に行ってきました

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野蛮と洗練・加守田章二の陶芸
菊池寛実記念・智美術館
港区虎ノ門4-1-35西久保ビル
03-5733-5131

開館期間:2019年4月13日(土)~2019年7月21日(日)
休館日:月曜日
開館時間:11:00~18:00

(写真は全て、特別な許可を得て撮っています)

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「陶器」は使う為のものではなく、表現する為のものと言い続け、作品を作り続けてきた加守田氏
陶器の形態に造形、文様、質感の関係性を追求し、独自の陶芸表現を切り拓き
1967年には作陶家として初の高村光太郎賞を受賞しています

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1933年、大阪府岸和田市生まれ。1956年、京都市立美術大学工芸科卒業後
1959年から栃木県益子町で活動独立
1968年からは岩手県遠野市に釜を築いて隠棲、家族や周囲と隔絶した厳しい環境に身をおいて
一途に現代陶芸の新しい分野に挑戦し、代表作「曲線彫文壺」や「彩陶壺」など次々と斬新な作品を
生み出したのですが、晩年は東京都東久留米市に移り制作
1983年に49歳という若さで逝去しました

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既存の陶芸の枠組みを超越したその作風は、年代ごと、環境ごとに変化していく面白さがありました

初期の作品には、焼き締めや灰釉の代表作を残しています
特に轆轤(ろくろ)を使わずに手びねりで成形している灰釉作品は、躍動感があって
興味深いものが多いですね

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灰釉とは、草木の灰類を媒溶剤とした釉 (うわぐすり) の事で
もっとも原始的なものと言われているそうです

灰釉、鉄釉、土器風の作品などを生み出した益子時代から
遠野時代は曲線彫文、彩陶などの技法へと変化していきます

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曲線彫文とは、粘土を紐状に細く延ばし、輪積みにして成形し、曲線を彫り、化粧土をかけて焼成し
焼成後、化粧土を鉄ブラシで掻き落とすという手の込んだ手法

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凹凸のある形状に、この模様を施すだけでもかなりのテクニックが必要と思われますが
今回の展覧会には、この曲線彫文だけのコーナーがあり圧巻です

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赤い地に白いラインで模様が描かれていると思われがちなこの技法は
白い化粧土の地の上に、マットな朱色の上絵具を塗って、模様を作っているのだそうです
赤と白のコントラストが美しい作品です

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底と口の形が異なる作品はたくさんありました

この壺は、土台が楕円で、上に行くほど横幅が微妙に窄っていき
更に上部で広がり、口が横長の長方形になっています

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口部分に切れ目が入っているのも、彼の作品の特徴

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円形の底部から横長の楕円に変形している器
青・白・黄土色・灰青色の釉薬を濃淡を付けて塗られ
更にその境目に線を刻む事によって、躍動感のある作品になっています


益子は陶芸の街としてとてもよく知られているので、制作の場として選んだ事は納得がいくのですが
その後、遠野を選ぶとは、どうしてなのでしょう
遠野の荒い土は、およそ陶芸には向かず、テクニックが必要
その難しいこの土を、加守田氏は敢えて選んだと言う事なのでしょうね

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常に挑戦し、変化し続けた彼の作品は、どれも大変魅力的。ぜひ足をお運びください



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