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☆恋するポルトガル。赤い屋根と石畳の街へ*戦いの街・バターリャ

6月1日から6泊8日で旅した、ポルトガル旅行記を書いています
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6月3日(日)

オビドスを離れ、更に北上
ポルトガル語で「戦い」の意味を持つバターリャ(英語のバトル)へ

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街の中心には、ジョアン1世が1385年のアルジュバロータの戦いで、カスティーリャ王国軍を破った事を
聖母マリアに感謝する為に建設された、バターリャ修道院がある
バターリャ修道院はポルトガルのゴシック・マヌエル様式を代表する建築物で
1983年世界遺産に登録されている

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とその前に、腹ごしらえ
ランチに入ったのは、そのバターリャ修道院の目の前にある
「Mestre Afonso Domingues」というホテルの1階の、お洒落なレストラン
もちろんツアーに組み込まれている

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Restaurante Mestre Afonso
Largo Mestre Afonso Domingues 6, Batalha


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メニューは既に決まっていたが、ワインは好きなものが選べたので
ポルトガルに来たら飲んでみたかった、ヴィーニョ・ヴェルデ
ヴィーニョ・ヴェルデとは、日本語にすると“緑のワイン”
その名の通り、完熟前のブドウで仕立てられるフレッシュで軽快な味わいが魅力なワイン
食前酒として飲むのにピッタリだ

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ひよこ豆ときゃべつのスープ
ローストチキン
サラダ
リンゴのコンポート

元々ポルトガルは、ヨーロッパでも物価の安い国として知られているが
ワインが1杯2,300円で飲めるのが嬉しい。しかもちゃんとしたホテルでだ

食事を終え、いよいよ修道院へ

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修道院の前の広場にあるのが、バターリャの英雄ヌーノ・アルヴァレス・ペレイラの騎馬像
14世紀の終わり頃、ポルトガルでは王位の継承戦争が起こっており
王位を奪おうとする隣国のカスティーリャ王と、ポルトガルの王族ジョアン1世が争っていたのだが
アルジュバロータの戦いでジョアン1世が勝利し王位を正式に継ぐことに
そのジョアン1世の下、全軍を指揮した司令官がアルヴァレスだ

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外壁の石灰岩が時の経過と共に黄土色に変色し、更に雨風に晒される事で黒ずみ
外観からだけでも歴史の重みが感じられ、威容な雰囲気のあるこの修道院
2世紀にかけて、15人の建築家が携わり、国内では未知であった様々な建築技術
芸術様式が導入されたという
その中でも、6人の建築家の名前(アフォンソ・ドミンゲス、フュゲット、フエルニヤーオ・ド・エヴォラ
マテウス・フェルナンデス、ディエゴ・ボイタック、ジョアン・ド・カスティーリョ)が知られている

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いきなり驚かされるのが、アーチ・ヴォールトと言う形を成している、西側の広場に面している修道院の入口

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ヴォールトの中には、78の聖像が飾られています。旧約聖書に登場する王、天使、預言者、聖者
更には使徒と鎖で縛られた悪魔の彫像もあるという

この入口だけで、一体どの位の歳月を費やしたのだろうかと思ってしまうほどだ
しかし、2世紀のかけて造ったこの修道院、実は未完成だというからまたまた驚き
種明かしは後ほど

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入口を入って更なる驚き
奥行き約80m、高さ約32mもある教会は、ポルトガルで1、2の規模を誇ってはいるものの
均整を保つ為に横幅は約22mと狭い設計

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非常に簡素な造りではあるが、所々にステンドグラスがはめられ
教会に彩りを添えている

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正面には、キリストや聖母マリアの涯を描いたステンドグラスがあり(ピンボケ
修道院内の一番古いステンドグラスは1430年代のものとされている
ここはポルトガルで最初にステンドグラスを備えた教会建築との事

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入ってすぐの所にある、1480年から1515年の間、修道院の建築指揮をとった
マテウス・フェルナンデスの墓
建築家の墓が、こんな特等席にあるのも興味深い傾向だ

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教会入口の右手には、「創設者の礼拝堂」がある

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ここは、1426年から1434年にかけて指揮を取った、フュゲットが建設したポルトガルで最初のパンテオン
教会内とは違い、華やかなクロケットと呼ばれるゴシック建築特有の装飾が施され
3つの格間と中央の8本の支柱によって控え壁が設けられた八角形の空間に分けられる

中央には、ジョアン1世とその王妃フィリパ・デ・レンカストレの棺と
周囲には息子のペドロ王子、エンリケ航海王子などの棺も置かれている

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美しい星形のヴォールトも見もの

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教会の左側から外に出ると、そこには、マヌエル様式とゴシック様式を上手に融合させて造られている
ジョアン1世の回廊(王の回廊)がある

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アーチ部分に見られるマヌエル様式の狭間飾りは、初代建築家アフォンソ・ドミンゲスが建設した
ゴシック様式の回廊に、リスボンのジェロニモス修道院の回廊を手がけたディオゴ・ボイタックによって
マヌエル様式の装飾が施され、これでもかという程、華美な造りになってはいるものの
後付けされた物とは思えないほど、不思議と統一感がある

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レースの様な繊細な装飾の中に、天球儀やエンリケ航海王子の紋章である十字架などが彫り込まれていて
その装飾の1つ1つを観て歩くだけでも、とても楽しい

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回廊の北西角にある洗盤(噴水?)
マテウス・フェルナンデスが手掛けた物で、水が出る装置と2つの小さな洗面器からなっている

この回廊の左側にある個室

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ここは「参事会室」で、アフォンソ・ドミンゲスが設計
当時としては非常に斬新な設計で、交差リブヴォールトによって支えられている部屋には、柱が1本も無いのだ

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第一次世界大戦とアフリカの植民地争いで、命を落とした無名戦士の墓が置かれていて
陸軍の若い兵士に常時ガードしている

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この部屋にあるステンドグラス。キリストの苦難の場面を表しているとの事

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ジョアン1世の回廊を更に進む
このアーチ部分のデザインも、、鎖やロープの結び目を模ったもので
マヌエル様式の特徴の1つ

もう1つ、「アフォンソ5世の回廊」がある

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しかしこちらはあっと驚く程、簡素
15世紀の半ばに、フェルニヤーオ・ド・エヴォラが建設した、フランボワイヤン・ゴシック様式との事

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アファンソ5世の回廊から一度外に出て、建物の南側に回ると、新たな入口が

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中に入ると、ここもまた見事な装飾

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そして天井に目を向けると驚きの光景が

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なんと空が
最初に未完成と書いた理由がこれ
天井がポッカリと開いたままの「未完の礼拝堂」

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実はこの修道院、ジョアン3世時代まで、建築は継続されていたのだが
リスボンにあるジェロニモス修道院の建設に全力を注ぐジョアン3世の決定によって
建設が中止になってしまったのだ

その後、1755年のリスボン大地震によって損害をこうむるなど、多くの被害を受け
ドミニコ修道会がバターリャ修道院の建築物群から追放されると、修道院は放置され廃墟化
そんな悲運の修道院を1840年、フェルナンド2世が手を差し伸べ、修復を行い、現在に至っているとの事

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1437年に着工当初は、ゴシック建築の手法が用いられていたが
例の如く、マテウス・フェルナンデスの手によって、マヌエル様式の傑作へと変貌
華美でスタイリッシュなマヌエル様式の彫刻は
ここでは特にその特徴を表していて、天球、翼を生やした天使、ロープ、円、木の切り株
クローバーの形をしたアーチといった、実に細かい形で表現されています

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ここまで手の混んだ物を造っておいて、途中で放置するなんて
なんて大胆、なんと勿体無い

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ドゥアルテ1世とその妻であるレオノール・デ・アラゴンの2人の墓
創設者の礼拝堂にあった、ジョアン1世とその王妃フィリパ・デ・レンカストレの墓と同じく
2人の彫刻は手を繋いでいる

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この礼拝堂1つで、ポルトガル建築も全てを観尽くしたと言っても過言じゃない程、感動的な建築物だ
今回のツアーで色々と名所を訪ねたが、ここが私のBEST1だ

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再び車に乗って、今夜の宿泊先のポルトへ



to be continued・・・


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