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☆東京写真美術館リニューアルオープン*記念展は「杉本博司 ロスト・ヒューマン」

2年間かけて改装工事が行われていた、恵比寿の東京写真美術館
先日9月3日にリニューアルオープンしました

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「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字を取った「トップミュージアム(TOP MUSEUM)」が新愛称
TPAじゃないんだ~~あ(^_^;)

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東京写真美術館は、恵比寿ガーデンプレイス内にある、平成7年にオープンした、我が国初の写真と映像の総合美術館

特に1、2階のエントランスが、明るく開放的に生まれ変わり
カフェやミュージアムショップもあり

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そして、リニューアル後第1回目に開催されている
「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展
9月3日~11月13日まで開催

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杉本博司氏と言ったら、瀬戸内海の直島に行った事のある人なら
一度は耳にする名前
代表作は「海景」で、直島のベネッセミュージアムやベネッセハウスにも展示されています

家プロジェクトで手掛けた、護王神社も彼の代表作品
彼の造る、深い歴史認識に基づいたコンセプトや繊細な作品は、非常に興味深いです

また、「海景」は、海と空の境、地平線を描いた、一見単純な風景に見えるのですが、それは、彼の頭の中に最初に記憶された風景なのだそうです
一体何歳の時の記憶なのでしょう

さて、その杉本氏が手掛けた今回の作品展
<ロスト・ヒューマン><廃墟劇場><仏の海>の3シリーズを美術館内2フロアに分けて展示されているのですが
かな~~~~~~りユニークなものになっています

まずは3階の展示室<ロスト・ヒューマン>から

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<今日 世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない>
2014年にパリのパレ・ド・トーキョーで開催された同テーマの展覧会で
日本バージョンに変えてのものだそうです

展示室中に張り巡らされた”とたん”
その壁に貼られた紙に書いてある言葉が、全て<今日 世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない>から始まります
33人の専門家による言葉は、全て人類と文明の終焉というテーマに沿って書かれているシナリオ
例えば「理想主義者」「養蜂家」「世界保健機関事務局長」など、実際の職業の人が書いているから、もちろん架空なのですがリアル感が半端ない
そして、それに沿った展示物(アートや実際に使われていた骨董など)
こうなってはいけないという警鐘を鳴らす意味を持っているのだと思いますが
1つ1つ読み進めて行くと、のめり込んでいる自分が居ました

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1つだけネタバレさせて頂くと
上の写真は、3階のロビーに飾られた作品
そこに添えられたシナリオがこれです

*コメディアン

今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない
考えてみれば人の人生はコメディ仕立てだ。人は社会的な規模に従って、まっとうな人生を送らなければならないと思いこまされてしまう。ヤクザにもヤクザであるべき姿があり、政治家や芸術家もしかりだ。時折社会を冷ややかな眼で見たり、距離をおいて見たりする人間がいる。そういう人間は評論家かコメディアンになった。評論家はオプティミストだ。社会はまだ変えられると思っている。コメディアンはペシミスト。どうしようもないと思っている。手のつけようも無いこの世界は、笑い飛ばすしかないと思っている。私もその1人だが、コメディアンとはある種の諦観に達した人達だ。この人種は未来に希望を持たず、全く非生産的だ。成熟社会が頂点に達するとコメディアン志望者が急増してしまった。世界は失業コメディアンに満ち溢れ、世界は大笑いのうちに幕を閉じた


さて、このシナリオを書いたのは誰だかお分かりでしょうか
あの極楽とんぼの加藤浩次氏なのです

こんな風に、かなり著名な人もこの展示会に参加しているのが
加藤氏の文章はさほどでは無いけれど、中にはかなりリアルで
暗く救いようの無いものもあります
そしてその文章に合わせた展示物が、歴史的背景を色濃く出している物や、ウィットに富んだ物が多く、非常に面白い

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2階の展示室には
世界初公開となる写真作品<廃墟劇場>
仄暗い室内の中に飾られた9枚の写真
全て廃墟と化したアメリカ各地の劇場で
真中だけ、やけに明るい四角の灯りが射している

これは、あとから合成した物か、それとも穴を開け光を摂り入れた物なのか
と思っていたら
スクリーンを貼り直し、持ち込んだプロジェクターで自選の映画を投影し、映画1本分の光量で長時間露光した作品だったのです
足元にはその映画の紹介も書かれている
しかし長時間露光なので、真っ白に飛んで、映像など一切写っていない。ただの真っ白な四角なのです
何のためにこんなに拘って撮ったのだろうか、と言う無粋な考え方はやめておいた方が良いでしょう
それが芸術と言うものなのだから

もう1つあるのが<仏の海>
7年越しに交渉して、撮影の許可が下りた
京都三十三間堂の観音像の大判に引き伸ばされた写真が9点
その圧倒的な迫力に息を飲みます

私のつたない文章では、面白さは伝わらないと思いますが
とにかく実際に見て下さい

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「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展は、2.3階で開催されていますが
地下にも展示室があり、現在「世界報道写真展」が開催されています
そちらへも改めて行きたいですね

ミュージアムショップも2階にありました

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更に1階には

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代官山の人気パン屋「MAISON ICHI」のカフェがありました
こちらの紹介は、また改めて

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東京写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL 03-3280-0099
開館時間 10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)
休館日 毎週月曜日


平成28年9月3日(土曜)~11月13日(日曜)
リニューアル・オープン 総合開館20周年記念 「杉本博司 ロスト・ヒューマン」

平成28年11月22日(火曜)~平成29年1月29日(日曜)
総合開館20周年記念 「東京・TOKYO 日本の新進作家 vol.13」 「TOPコレクション 東京・TOKYO」



東京写真美術館 杉本博司 ロスト・ヒューマン トップミュージアム

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